日本からイギリスへ荷物を送る際、関税やVAT(付加価値税)がどのように適用されるのか、どのように計算されるのかを詳しく解説します。また、関税を抑える方法や、おすすめの発送方法についても紹介します。
さらに、筆者が実際にイギリスを訪れた際の経験や、現地での買い物事情、関税にまつわるエピソードも交えてお届けします。
日本からイギリスへ荷物を送る際の関税の基準
イギリスの関税ルールは2025年現在、以下のようになっています。
関税がかかる金額の基準
- £135以下(約2.5万円以下)の荷物:関税は免除されるが、VAT(付加価値税)がかかる。
- £135超の荷物:関税およびVATが適用される。
- ギフトの場合:£39(約7,000円)以下であれば関税とVATは免除される。
イギリスのVATと関税の計算方法

VAT(付加価値税)
イギリスのVAT(Value Added Tax)は通常**20%ですが、食品や書籍などの特定品目は0%または5%**に設定されています。
関税の計算方法
関税率は商品カテゴリによって異なり、0%~25%程度に設定されています。具体的な計算例を以下に示します。
計算例(一般的な商品)
- 商品価格:£200(約3.7万円)
- 関税率:10%
- VAT:20%
- 関税額:£200 × 10% = £20
- VAT:(£200 + £20) × 20% = £44
- 合計税額:£20 + £44 = £64(約1.2万円)
関税を抑える方法
1. ギフトとして送る
ギフトとして発送する場合、£39以下であれば関税とVATが免除されます。
2. 小分けにして送る
一度に高額な商品を送るのではなく、£135以下の範囲で分けて発送すると関税を回避できます。
3. 現地で購入
関税を避けるために、イギリス現地での購入を検討するのも一つの方法です。
体験談:ロンドンでのショッピングと関税
ロンドンに訪れた際、日本のアパレルブランドの服を現地で購入しました。日本で買うより割高だったものの、関税を気にせずに済むため、結果的にお得でした。特に免税制度を利用すると、さらに安くなることもあります。
4. 税関手続きを代行するサービスを利用する
DHLやFedEx、UPSなどの国際宅配業者は、関税の手続きを代行してくれるため、スムーズに配送できます。
5. 税関コード(HSコード)を確認する
商品ごとに異なる関税率が適用されるため、事前にHSコードを確認し、関税が低いカテゴリの商品として申告できるか検討するのも有効です。
日本からイギリスへの発送方法と関税の関係

EMS(国際スピード郵便)
- 迅速だが関税が発生しやすい。
- 追跡可能。
DHL・FedEx・UPS
- 関税手続きを代行してくれる。
- 速達サービスが充実。
国際郵便(小型包装物・SAL便)
- 関税が発生しにくいが、時間がかかる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 個人で使うものでも関税はかかる?
はい。個人使用目的であっても、£135以上の荷物には関税とVATが適用されます。
Q2. どんな商品が関税の対象になりやすい?
衣類、靴、バッグ、電子機器などは関税の対象になりやすいです。
Q3. イギリスの関税をオンラインで計算する方法は?
イギリス政府の税関サイトや、DHLなどの配送業者が提供する関税計算ツールを利用できます。
Q4. 中古品やリサイクル品は関税がかかる?
新品・中古に関係なく関税が適用される場合があります。ただし、税関の判断によって異なるため、事前に確認しましょう。
まとめ
日本からイギリスへ商品を送る際、£135を超えると関税とVATがかかります。発送方法や金額を調整することで、関税を最小限に抑えることが可能です。最新の税率やルールを確認しながら、適切な方法で発送しましょう。
また、旅行でイギリスを訪れる際は、現地での買い物や免税制度の利用を上手に活用し、無駄な関税を回避することをおすすめします。
コメント